ILBH 2025 | 過去受講者 | 橋本真澄さん

2025年4月30日、私はILBHで構想した事業プラン「おさんぽ吟」をオープンしました。この場所は、かつて両親が20年近く蕎麦屋を営んでいた、私にとって思い出深い場所です。
当たり前が崩れたあの日
2019年の大晦日、例年通り年越しそばの準備で忙しく、元旦は家族全員がぐったりと過ごすのが恒例でした。しかし2020年の元旦は、母の体調が悪く、昼には部屋で横になっていました。夜になり、母から見せられた胸の「かぶれ」。素人目にも乳がんかもしれない、という予感がありました。
私は元旦の早朝からランニングをし、近隣のお寺で“一番鐘”を鳴らし、「今年はチャレンジの年にする」と希望をもち決意したばかりでした。それだけに、母の病の発覚は衝撃的で、「鐘を鳴らして2020年の幸運を使い果たしてしまったのか…」とさえ思いました。疲労困憊の中での母からの告白。その胸の「かぶれ」を見て、私は「人生に悔いのないよう、母を楽しませてあげよう」と心に決めました。
その日の夜、母は救急搬送されました。お正月で専門医が不在だったため精密検査は受けられず、年明けの再診を待つことに。しかし、再診を待っている間に母は心筋梗塞を起こし、救急車の中と病院で心肺停止に。検査の結果、胸の「かぶれ」はステージ4の乳がんであることが判明しました。母は「心配をかけたくない」という思いから、日々無理を続け胸は「かぶれ」と思うようにして、偽っていたのかもしれません。
母は一命を取り留めたものの、約3ヶ月の入院を経て、杖なしでは歩くのが困難になりました。入院中は毎日病院に通い、そばで支えることが私の使命となりました。
その後、父は蕎麦屋の再開を考えていましたが、コロナ禍が直撃し断念。さらにその年の秋には、父も脳梗塞で倒れ入院しました。懸命なリハビリをしましたが右手に麻痺が少し残り、体調不良も重なり店は自然と閉店することになりました。
かつての「普通」だった日常は、あっという間に崩れ去りました。「健康は当たり前ではない」。このことを痛感させられました。私自身もかつて病気を患い、運動によって回復した経験があります。だからこそ、「健康」「運動」「つながり」をテーマに何かを始めたいという思いが、この頃から芽生え始めていました。
両親の体調不良が続く中、私は離婚も経験し、娘を育てながら工場で働いていました。母は2022年の秋、紅葉の葉が舞い散るように天国へ旅立ちました。悲しみにくれながらも、日々の生活は続くのでグラファイトを削る現場で全身真っ黒になりながら、ボルトを締めたり、荷物を運んだり…介護、家事、仕事と無理がたたって右手や腰を痛め、働けなくなってしまいました。有給も底を突き、周囲の視線もつらく、家庭も大変な状況で、「何かを変えなければ」という切迫した思いがありました。
そんな時、Facebookで偶然ILBHの存在を知りました。「市の事業だし、無料だし、説明会に行くだけなら問題はない」そう思って参加を決意しました。
しかし、「ペルソナ」「アイデンティティ」といった聞き慣れない言葉が飛び交い、周りの参加者が優秀に見え、「場違いだったかもしれない」と感じました。さらに、「隣の人に自分の過去を話してみましょう」と言われた時には驚きました。私が育った時代は「先生の言うことが正解」とされ、自分の考えを表現する事は少なかったからです。
まして、隣の人はたまたま隣り合わせただけの人です。
それでも、何度もアウトプットを繰り返すうちに、自分がどんな人物なのか霧が晴れていくように見えてきました。途中からは娘も興味をもち一緒に参加してくれるようになり、私にとって大きな支えとなりました。
〜これから受講を検討されている方へ〜
私がILBHを知ったのは、本当に偶然でした。
「なんか変わりたい、でも何をしたらいいか分からない」。そんな状態でした。
最初は「場違いだったかも」と感じていた私でも、
少しずつ、自分のことを話していい、自分の人生に向き合っていいんだと思えるようになっていきました。
ILBHは、答えを教えてくれる場所ではありません。
でも、「自分の中にある答え」を見つけていくプロセスを支えてくれます。
過去を否定せず、今ある環境を受け入れながら、自分の輪郭を掴むことができる。
そんな場所でした。
不安なままでいいんです。行ってみるだけでも、何かが動き出します。
私はILBHに参加して、自分の人生を「自分の手でつくる」感覚を得られました。
ぜひ、一歩を踏み出してみてください。
ILBHは本当に面白くて、プラン編の講師・近藤さんに言われた「やりたいことは終わる頃には変わっているかもしれませんよ」という言葉が、まさにその通りになりました。
最初は「お金をかけずにやろう」と思っていたのに、
いまはめちゃくちゃお金をかけています(笑)。
視点も変わりました。
これまではただの“お母さん”だったけれど、今は“経営者”としての視点も
少しずつ持てるようになってきた気がします。
ただ正直、働いていた頃のほうが楽だったかもと思うこともあります。
朝と夜の営業を両方やろうとした結果、
毎日20時間近く起きていたり、営業時間が定まらずチラシも出しづらい。
悩みは尽きません。
それでも、来てくれる仲間やILBHの受講生たちがいてアドバイスをくれたり、一
緒に悩んでくれたりする。
その中で自分のビジネスも、少しずつ地域にフィットしていくのかなと思っています。
正直、これからもずっと悩みながらやっていくんだと思います。
でも、それでもいいんだと思えるようになりました。
悩みながら、迷いながらでも、自分の人生をちゃんと「自分のもの」として進んでいきたい。今は、そう思っています。
主催:生駒市 受託者:株式会社SASI 問い合わせ先:IKOMA LOCAL BUSINESS HUB事務局(株式会社SASI内) TEL:0798-55-7579 MAIL:contact@sasi-d.com
ILBH 2025 | 過去受講者 | 清水佑子さん
私は「サントウシャ」の屋号で、ヨガスタジオの経営とオンラインヨガの運営を行っています。
2015年にヨガインストラクターとして開業し、今年で10年を迎えました。
スタジオは2023年7月にオープンし、この7月で丸2年になります。
もともとは運動不足の解消とダイエットのために始めたヨガでしたが、
次第にその魅力に惹かれ、インストラクターの道へ進みました。
ただ、ヨガインストラクターの多くは業務委託契約で働いており、
複数のスタジオと契約して転々と場所を変えながら働くのが一般的です。
フリーランスといっても、実際は組織に属し、与えられた仕事をこなす働き方です。
2023年、自分のスタジオを持ちたいという思いが芽生え、物件を探し始めると、
わずか1〜2か月で決まってしまいました。あまりにスムーズに進んだことで、
重い決意や入念な準備もないまま、ゼロからスタジオを立ち上げることになりました。
「事業として成り立たせていかなければ」という想いから、
本格的に学び直したいと考えるようになり、そこで出会ったのがILBHでした。
生駒市にスタジオがあることもあり、SNSで流れてきたILBHの広告に目がとまりました。さらに、たまたま聞いていたポッドキャストの配信者が、
2023年のILBHに参加していたという話をしていたことも重なり、
私のアンテナに強く引っかかりました。
受講してみると、いい意味で期待を裏切られました。
座学中心で知識を得る場だと思っていたのですが、
実際はアウトプットの機会が非常に多く、自ら考えて発言する場面がたくさんありました。
うまくアウトプットできないときは、自分の中でまだ整理できていないのだと気づくことができ、それがとてもよい学びになりました。
中でも、大きな収穫だったのが「企業理念を制定できたこと」です。
理念を明文化したことで、自分の軸が定まり、ぶれにくくなりました。
今後何か新しいことを始めようとするときにも、「理念に沿ってどうアプローチするか」「どのように打ち出していくか」といった判断がしやすくなったと感じています。
また、素敵な人たちと出会えたことも、私にとってはとても大きな財産です。
もともと私は人に積極的に話しかけるタイプではなかったのですが、
ILBHの参加者は皆、「変わりたい」「何か形にしたい」という思いを持っていて、
そんな仲間と定期的に会えることが嬉しくてなりません。
今でもILBHの仲間とはよく会っていますし、一緒に「まなびのマルシェ」を立ち上げたり、次回開催の実行委員を務めたり、壁打ち会などの活動にも関わっています。
〜これから受講を検討されている方へ〜
まずは、全受講者共通で参加する「アイデア編」だけでも気軽に参加してみてください。
その後、「プラン編」や「アクション編」へ進むかどうかは、
それからじっくり考えても遅くはありません。
きっと何かしら心に響くものがあるはずです。
「自分には無理かも」とあきらめるには、本当にもったいない講座だと思います。
今では、ビジネススクールやコミュニティは数多くあります。
ヨガ業界一つとっても、本当に多種多様です。
その中でどれを選ぶかは個人の判断ですが、ILBHは「地に足のついた講座」です。
目先の利益や感情を満たすものではなく、
「地道にコツコツやることの大切さ」を思い出させてくれる講座です。
「一攫千金なんてない」と気づけることも、大切な学びでした。
一緒に学ぶ仲間には人生の大先輩もいれば、講師陣も実業を経験してきた方ばかり。
そんな人たちと机を並べながら学ぶ中で、「こんなにコツコツ頑張っている人がいるんだ」と実感できます。
市が主催している講座という点でも、安心して参加できる点が魅力です。
主催:生駒市 受託者:株式会社SASI 問い合わせ先:IKOMA LOCAL BUSINESS HUB事務局(株式会社SASI内) TEL:0798-55-7579 MAIL:contact@sasi-d.com
ILBH 2025 | 過去受講者 | 幸元裕さん
私は昨年の6月まで、20年間保育業界に携わっていました。
最後の7年間は園長として、公立保育園の建て替え工事にも関わりました。
また、園長業務だけでなく、大学講師として延べ約200人の保育士養成に関わり、
大学院では保育の研究も行ってきました。
この3〜4年は保育以外の分野にも関心を持ちはじめ、
副業としてアパレルブランドの立ち上げや動画制作などにも取り組んでいました。
そして昨年6月末、園長を退任。
「これから何をしよう?」と模索するなかで、さまざまなセミナーに参加しました。
最後に受講したAIセミナーが、私にとって大きな転機となりました。
AIのスピード、効率性、ゼロからイチを生み出す力、
そして自分にはないスキルを補完・習得できる可能性に強く魅力を感じました。
そこからAIを学び始め、わずか10日目ほどで3万円の仕事をいただくことができました。
これまで培ってきた保育とは異なる分野でお金が生まれたことに、大きな可能性を感じました。
AIをどう活かすかを考えていたとき、生駒市の「スマートシティ構想」に出会いました。
調べていく中で「デジタルディバイド(情報格差)」という言葉を知り、
AIやデジタル機器を活用できる人とそうでない人との間に、
今後さらに大きな格差が生まれるのではと感じました。
「自分ができることは、これかもしれない」と思うようになりました。
AIを使って生駒市民の暮らしを少しでも楽にしたい。
生きづらさや働きづらさを感じている人にも、AIの力を補助として届けたい。
そんな想いが芽生えました。
ILBHを知ったのは、ちょうどそのAIセミナーの翌日のことです。
当時はまだ「AIだ」と確信があったわけではなく、
説明会では「いまこれという明確なテーマがないんです」と相談したのを覚えています。
そのときに「学びながら自分で見つけていく道もある」と言ってもらい、
参加を決めました。
保育とビジネスはまったく別の世界でした。
保育園はその運営の99%が公的補助金。
園児を確保すればある程度の収入が見込める一方で、いくら努力しても収入の上限は決まっています。いま振り返ると、ビジネス的な発想は身についていなかったと実感しています。
ILBHの中でも、特にプラン編では支援者としてビジネス経験豊富な方が伴走してくださり、学びの連続でした。事業を立ち上げると決めて、間を空けずにビジネスを学べたこと。これがILBHで得た最大の財産だと感じています。
AI事業に取り組むと決めてからは、がむしゃらに動き回りました。
一般企業に就職して、AIを活用するという方法もあるかと考えましたが、
41歳という年齢もあり、すぐに内定を得るのは簡単ではありませんでした。
そんな中で「AI講師」という選択肢が浮かびました。
ちょうど、これまで6年間にわたり大学講師を務めていた経験がありました。
「AI講師になるには、AIを熟知していなければならない」と思い込んでいましたが、
思い切って進んでみたところ、AI講師としての仕事を依頼してくれる会社と出会うことができました。
ILBHでも、同期受講生を対象にしたセミナーを企画・実施しました。
受講生には個人事業主が多いため、「自分の秘書のようにAIを使ってほしい」というテーマで内容を構成したところ、好評をいただきました。今年も、受講生向けにセミナーを実施する予定です。
〜これから受講を検討されている方へ〜
私自身、最初は「これがやりたい」という明確なテーマがありませんでした。
それでもILBHに参加することで、自分の思いや強みを見つめ直し、
学びの中から「これだ」と思える方向性をつかむことができました。
ILBHには、考えを形にするための実践的な機会と、支えてくれる仲間がいます。
どこかに不安や迷いがあっても、大丈夫。
今の自分で一歩を踏み出してみてください。
きっと、自分の中にある可能性に出会えるはずです。
ILBHの受講は、とても楽しい時間でした。
短いスパンの中で課題に取り組むなかで、自分をこれまでとは違う視点から見られるようになりました。最終日のプレゼンや、2月に行われたILBH博覧会では、市民や市長の前で全力でプレゼンをするという経験ができました。あの短期間で人の情熱を引き出すILBHの仕組みは本当にすごいと思いますし、私自身の性格にもとても合っていました。
唯一しんどかったのは、プレゼンの時間を守ることです。
つい熱が入って話しすぎてしまう私にとって、短い時間の中で伝わるように構成を組み立てるという考え方は、大きな学びになりました。
ILBHに参加したことで、自分のアイデンティティである「気前のよいにいちゃん」として、生駒市に貢献したいという想いが強くなりました。これは、ILBH、そして生駒市のおかげです。
先日、生駒市民向けに開催したセミナーには、50〜70代の参加者が多く来られ、
ある方から「見捨てないでください」と声をかけられました。
この言葉に、エールのような想いを感じると同時に、
デジタルディバイドから人を取りこぼさないことの重要性を、改めて強く認識しました。
生駒という地域には、特別な歴史があります。
1978年には、世界初の家庭向けブロードバンドの導入実験が行われた場所です。
スマートシティへと進化するポテンシャルに満ちた地域だと感じています。
将来的には、20年間の保育の経験とAIをかけ合わせることで、
子育てに悩む人たちの力になりたい。
AIという最小の手数でパーソナライズを最大化する技術を通じて、より良い人のサポートができるような存在を目指していきたいと思います。
主催:生駒市 受託者:株式会社SASI 問い合わせ先:IKOMA LOCAL BUSINESS HUB事務局(株式会社SASI内) TEL:0798-55-7579 MAIL:contact@sasi-d.com
ILBH 2025 | 過去受講者 | K.H.

K.H.さん
※副業として参加のためインタビューは匿名・写真非掲載
ILBHに参加したきっかけは、60歳の定年が近づき、これからの生活について真剣に考えるようになったことでした。
定年後は収入が確実に減ることがわかっており、一方で物価は上昇しています。
今後も生活していくためには、何らかの収入を得る必要があります。
どうせ働くなら「自分が本当にやりたいことをやりたい」。
その一歩を踏み出すチャレンジとして、ILBHへの参加を決意しました。
私はこれまで長い会社員人生の中で、
営業・マーケティング・経営企画・物流・ITなど、幅広い分野を経験してきました。
定年後の仕事について、最初は「パソコン教室の講師でもしようかな」と手っ取り早く考えていましたが、ILBHを受講する中で「自分の本当のスキルはそこではない」と気づくことができました。
この気づきだけでも、私にとっては大きな収穫でした。
現在は、中小規模の企業を対象に、
「レンタル経営企画室」のような形で、経営全般をサポートする仕事ができたらと
考えています。
そう考えるようになったきっかけは、
秋から始まったプラン編に支援者として参加した経験です。
自分のペアを含む10人の創業者がビジネスプランを形にしていくプロセスに立ち会い、
その会話を通して
「こんな考え方があるんだ」
「こういう手法を提示できるかもしれない」
「この方向性は捨てずに磨いていくべきでは」
といった気づきが何度もありました。
また、これまでの会社員としての経験を通じて
「こうすればお客さんが集まるのでは」
「既存の仕事をより効果的にするには」
「マーケティングの視点で伝えるなら、こんなアプローチがある」と、
実際の現場で活かせそうな感覚や知見があることにも気づきました。
自分自身、妄想したり構想を練るのが好きなのかもしれません。
プラン編では、創業者の幸元さんとペアを組みました。
彼は想いが非常に強く、なかなか揺るがない場面もありましたが、
視野を広げてもらうために、あえて揺さぶりをかけるようなコミュニケーションも取りました。
逆に私のほうが幸元さんから無茶振りされることもありましたが、
彼との関わりがきっかけで、ILBH受講中に自分自身で開業。
現在は、幸元さんの事業のお手伝いもしています。
〜これから受講を検討されている方へ〜
ILBHでは「他者貢献」の先に、新たな視点を得ることができます。
「まずは誰かの役に立ちたい」という気持ちで関わることで、
結果的に周囲からたくさんのことを教えてもらえる。そんな循環が自然と生まれます。
先に貢献することで得られるものも大きく、
それは「先義後利(先に義を、後に利を)」という考えにも通じるものがあります。
また、多くの素晴らしい仲間にも出会えました。
普通なら接点のないような異業種の方々と、
利害関係を超えて友人になれたことは、何よりの財産です。
ILBHを卒業した今も、異業種の4人と休みの日に「壁打ち」し合う関係が続いています。
そのメンバーは、クリエイター、起業してヨガスクールを経営する方、プロのコミュニケーターなど、皆さん私より10歳以上若い方々ですが、本当にありがたいご縁だと感じています。
主催:生駒市 受託者:株式会社SASI 問い合わせ先:IKOMA LOCAL BUSINESS HUB事務局(株式会社SASI内) TEL:0798-55-7579 MAIL:contact@sasi-d.com
ILBH 2025 | 過去受講者 | 山田辰尚さん

私は生駒市で「アルナッジョ」というレストランを営んでいます。
私は昔から「自分で仕事がしたい」と思っていました。
はっきりと覚えているのは、小学1年生のとき。
父と「将来何になりたい?」という話をしていたときに、
「公務員とかじゃなくて、自分で何かやったら?」と言ってもらい、
その言葉がしっくりきたんです。
「あ、それ、いいな」と思うようになりました。
大学に通いながら飲食店でアルバイトをしていたのですが、
そのうち「自分の店を持ちたい」と思うようになり、
大学を中退してフランス料理店に修行に入りました。
料理の腕を磨きながら働き、独立直前に務めていた店では、
雇われシェフでありながら自由に料理を考えて提供できるポジションでした。
その店は奈良にありましたが、オーナーが北海道に移住していて、
「これを使え」と送られてくる食材を料理に使っていました。
そのときに、「料理の味って、腕だけじゃなくて食材でもこんなに違うんだ」と気づき、
食材そのものに興味を持つようになりました。
2003年に独立し、「ナチュラレッツァ」という炭火焼イタリア料理というスタイルの店を開業しました。この「ナチュラレッツァ」は、今の社名にもなっています。
2007年には石窯ピッツァとカフェのお店というスタイルで『アルナッジョ』をオープンし、
その後さまざまな紆余曲折を経て、ナチュラレッツァは閉店しましたが、
ナチュラレッツァの良さも取り入れつつ、現在は旬野菜と石窯ピッツァを提供するお店として営業しています。
~ILBH受講のきっかけ~
生駒・鬼取町で自然農法をやっている農家さんとの出会いは大きくて。
その方の野菜を初めて食べたとき、「え、何これ…」って衝撃を受けたのを今でもはっきり覚えています。
循環する農業の話にもものすごく共感して、「この良さを、どうやってお客さんに伝えたらええんやろ」って本気で考えるようになりました。
そんなときに、その農家さんを含めた仲間とクラフトビールの構想も持ち上がって。
「自然と農業と発酵をつなぐような、面白いものができるんちゃうか」とワクワクしたんですが、実際に事業計画となると、どう進めて行くといいかよくわからず、そんな時に
2022年度の第1回ILBHの募集をたまたまみてすぐに応募しました。
このときは、「循環農業とクラフトビールを組み合わせた事業構想」でチャレンジしたんですが、伴走支援を通して、想定していた規模感では今のリソースでは難しいことを実感しました。それでも、ずっと心の中には「地域を巻き込んで、食材や背景にある物語を伝えたい」という想いがあり続けて。
じゃあ、自分がやりたいことをもっと言語化して、現実的に形にするにはどうしたらいいか、まず自分でできる範囲を想定しよう——そう考えて、
2023年度にILBHを受講しようと申し込んでいましたが、
店舗のスタッフ不足により、初回の授業に参加したきり通うことができませんでした。
そして2024年に改めて挑戦することを決めました。
最初の頃は、言いたいことも上手く言葉にできず、もどかしさもありましたが、ILBHを通じて、少しずつ形になっていった感覚があります。
ILBHを受講して特に印象に残っているのは、プラン編です。
1回目のセッションで、ペアの支援者である奥さんから「今日から伴走支援します」と言っていただき、続けて「どこを目指しますか?」「最終発表でどうなっていたいですか?」と尋ねられました。
そのとき、「アルナッジョでクラフトビールをやる」という自分の中にある漠然とした思いを、ちゃんと言葉にできるようになるんだろうか?と聞いたんです。
奥さんは「きっとできますよ」と返してくれて、さらに「上位を目指しましょう」「やるからには、入賞じゃなくて、優勝を目指しましょう」と言ってくれた。
私は「わかりました」と答えました。
この人は本気なんだと伝わってきて、その瞬間にスイッチが入りました。
そこからは、奥さんの怒涛の質問ラッシュ(笑)。でも、それが本当に面白かったんです。
「こういう質問をしてください」といったガイドラインもあるのですが、
文字だけを追っていても実感がわきにくい部分もあります。
それを奥さんは、僕が理解しやすいように言い換えてくれたり、
引き出しやすい質問の形に変えてくれたりしました。
言葉にならない思いがあって、5分、10分黙ってしまうときもあったのですが、
待ってくれました。本気で引き出そうとしてくれて、「これはどういうことなんだろう」と自分の心の奥や頭の中を自然に探っていけるよう導いてくれたんです。
講師の近藤さん(SASI)が「言葉にするまで時間がかかる」と話していたのも、
こういうことだったのかと今ではわかります。
最終発表では、自分の話す内容をまとめるだけで手一杯で、
大変な作業となるパワーポイントの資料は奥さんが全てひきうけてくださいました。
僕の性格をよくわかってくださっていたのだと思います。
人前で話すことに慣れていなかった僕のために、「画面を見て読むだけでいいように」と、スライドや台本まで丁寧に整えてくれました。
プラン編の最大の魅力は、自分1人でなく支援者とともに取り組むことだと改めて思います。「アイデンティティの掘り下げからプレゼンまでの工程を、支援者の奥さんと一緒に細かく取り組めたおかげで、ありがたいことに最優秀賞をいただくことができました。
まさか本当に最優秀賞をもらえるとは思っていなかったので、正直びっくりしました。
というのも、周りの方々の事業計画が本当にすごくて、僕はただただ見惚れていたくらいだったんです。」
今では広報7月号にクラフトビール事業のことも載ってしまったので(笑)、
それに向けてあわてず本格的に準備を進めているところです。
〜これから受講を検討されている方へ〜
もし、ILBHを受けようかどうか迷っている方がいるなら、少しでも興味が湧いた時点で、悩む前に「とりあえず行ってみる」ことをおすすめします。
私も、申し込みする際には、いろんなことを考えて躊躇していましたが、動かなければかわらない!と思ってエイヤーで申し込みしました。そうして、一歩踏み出せば、次のステップが見えてきた感じです。
ILBHを通して、自分自身のアイデンティティが言語化されていく感覚をぜひ味わって欲しいです!
本当に、心からおすすめできるプログラムです。
主催:生駒市 受託者:株式会社SASI 問い合わせ先:IKOMA LOCAL BUSINESS HUB事務局(株式会社SASI内) TEL:0798-55-7579 MAIL:contact@sasi-d.com
ILBH 2025 | 過去受講者 | 佐藤宏明さん
私は現在、生駒市で民間学童保育施設「まなびの森はこにわ」を運営しています。
もともとは診療放射線技師として病院で勤務し、その後は養成校で8年間、教員として働いてきました。教える立場として子どもたちと向き合う中で、「考える力」の大切さを強く実感するようになりました。しかし、私が関わっていたのは18歳以上の学生たちです。「もっと小さい頃からこうした力を育てられたら」と考えるようになったのが、今の事業の出発点でした。
同時に、自分の子どもにもそのような力を育んでほしいという想いもあり、「それなら、我が子も通える学童保育を自分でつくろう」と決意しました。
2022年にその構想が浮かんだ頃、偶然「いこま経営塾(現ILBH)」の存在を知り、受講を決意。2023年にはILBH本講座を受講し、創業へと一気に踏み出しました。
創業前と創業後では、見えてくる景色がまるで違っていました。始める前は自信に満ち、「こうすればうまくいくだろう」と思い描いていたことも、実際に事業を始めてみると想定外の連続。広報を含め、何から手をつけていいかも分からない状態が続き、「自分は表面的な部分しか見えていなかった」と痛感しました。
そうした経験を経て、2024年には改めて学び直したいと考え、ILBHを再受講しました。再受講して一番良かったと感じているのは、自分の中の「ぶれない軸」を再確認できたことです。
うまく集客できない状況の中で、「本当にやりたいこと以外もやるべきなのか」と悩んだ時期もありました。けれど、創業時の想いを深掘りする中で、「自分の子どもにとっても本当に良いものをつくりたい」「思考力や国語力を育てたい」という原点に立ち返ることができました。この気づきが、揺るがない指針となっています。
当初の施設名は「学童保育のはこにわ」でしたが、生駒市では「学童=学校内の公営施設」「共働き家庭が利用するもの」といった認識が強く、なかなか事業の特長が伝わりませんでした。私が以前住んでいた大阪市では民間学童が一般的だったため、その感覚のままでいたのです。
私たちの学童は「ただ預かるだけではなく、学びの場でもある」ことが大きな特長です。その価値をもっと分かりやすく伝えるため、施設名を「まなびの森はこにわ」へと変更しました。
名前を決める際には、ILBHの受講生にアンケートを実施しました。個人的には「アフタースクールはこにわ」が良いと思っていたのですが、最も票を集めたのは「まなびの森」。理由を伺うと、「塾との差別化になる」「生駒の自然と調和している」など、たくさんの気づきを得ることができました。
また、ILBHを通じて、同じ地域で同じように挑戦している仲間と出会えたことも、大きな財産です。
2025年4月から新年度が始まりました。今もなお「どうすれば自分の想いがより伝わるのか」と模索を続けていますが、少しずつ手ごたえを感じられるようになってきました。
〜これから受講を検討されている方へ〜
ILBHでは、毎回の講義で新たな気づきがあります。ただし、本当に大切なのは「聞いて終わり」ではなく、その後にどれだけ行動に移せるかという点です。
2023年当時の私は、講義を聞いて「なるほど」と思うことはあっても、それを実際の行動に移すまでには至りませんでした。また、他の方からご意見をいただいても、「自分は教育事業をしているから」と、専門外の意見にはあまり耳を傾けようとしなかった部分もありました。
しかし、2024年の再受講では、講義のたびに学びを行動に移すよう心がけ、積極的に周囲の声にも耳を傾けるようになりました。利用される方の多くが、教育の専門家ではないからこそ、率直な視点やリアルな声が得られ、それが自分では気づけなかった大切なヒントになることも多々ありました。
これから受講される皆さまには、ぜひ積極的に一歩踏み出し、行動を重ねていただけたらと思います。
主催:生駒市 受託者:株式会社SASI 問い合わせ先:IKOMA LOCAL BUSINESS HUB事務局(株式会社SASI内) TEL:0798-55-7579 MAIL:contact@sasi-d.com
ILBH 2025 | 過去受講者 | マッキネン律子さん

今から6年ほど前、次男が学習障害と診断されました。
漢字が読めない・書けないことで自信をなくしていた彼を、家で何とかサポートしたいと思い、さまざまな支援ツールを探して講座を受けていた中で出会ったのが「シンセティックフォニックス(イギリス式フォニックス)」でした。
体験に申し込もうと連絡を取ったところ、「お子さんが通うより、教える側になってはどうですか?」と声をかけていただきました。以前、英語講師として子どもたちに教えていた経験があったこともあり、知識を増やすつもりで取り組むことにしました。
自分でも学びながら、「これはすごい」と感じました。
中学校で英語を習い始めるとき、自分もこういう方法で学びたかったと思えるほど楽しく、
自然に惹き込まれました。学びつつ、自分の子どもで“実験”のような形で教え始めたのですが、他人の子どもに教えるのとは全く違いました。
親が子どもに教えると、どうしても上から目線になってしまい、うまく伝わりません。
試行錯誤しながら「子どものレベルに合わせて、一緒に楽しむ」ことを意識し、
なるべく楽しく学べるように心がけていました。
2023年、自宅のリビングで数名の子どもたちに教えていた頃、
友人に誘われてILBHの説明会に参加しました。
面白そうだと感じて受講を決めたのですが、正直「場違いかもしれない」と思いました。
特にファイナンスの講義は全くわからず、
アイデア編を受けていた8月頃には「私には無理かも」と感じていました。
でも、アイデンティティを考えるパートは楽しくて、
自分を見つめ直す機会として、とても刺激的でした。
当時、末っ子の不登校と向き合う中で、孤独を感じることも多く、
「社会に出たいけど、子どもを置いて出られない」というもやもやを抱えていました。
まわりのお母さんたちと自分を比べては、羨ましく思っていた部分もあると思います。
そんな中で「自分の与えられた環境の中で、自分の強みをどう活かすか」という言葉に出会い、「人と比べる必要なんてない」とハッとなり、それが大きな転機となりました。
2023年の受講が終わった時点で、
ある程度自分のアイデンティティに納得していた部分もありましたが、
受講仲間の一人から「そこが達成できたら律子さんは幸せですか?そこから先に何かを求める姿は想像できませんか?それはどんな世界観ですか?」とより深い気付きをもらいました。
そこで、自分を見つめ直し、もう一度アイデンティティを言語化しようと、
2024年も再受講することにしました。
仲間にも手伝ってもらいながら、自分の価値観と向き合い、すり合わせていきました。
2024年の最終プレゼンで掲げたのは、
「障害者と健常者の壁がない社会をつくる」というビジョンです。
私は、自分の目で見て納得しないと気が済まないタイプです。
理想としては理解できても、現実はどうなのか――。
家族の理解も得ながら、主人と一緒に福祉施設を訪ねたり、講演を聞きに行ったり、ヘラルボニーの展示会に行ったりしながら、自分にとって本当にできることを探っていきました。
最終的に最優秀賞をいただけるなんて、まったく予想していませんでした。
実はパワーポイントを触ったのは、2023年度の最終発表が人生で初めての経験でした。
2年目の2024年度は、いろんなボタンを押しながら、受講仲間に画像の作り方を教わって資料を作りました。
「自分の思いをちゃんと言語化して、きちんと伝えよう」
その一心で取り組みました。
もし共感してくれる人がいたら、それはラッキー、くらいの気持ちで発表に臨みました。
受講して本当に良かったと思うのは、仲間と出会えたことです。
教えていただいた知識ももちろん貴重ですが、お金を払っても仲間は得られないものです。皆さん、それぞれの分野でキャリアを積んできた方たちで、
普通に暮らしていたら出会えなかったような人たちばかり。
そんな熱意を持った人たちがILBHという場に集まっていたからこそ、
私も信頼を持って相談できる関係が築けました。
お互いに敬意を払いながら、自然体でいられる大人のつながりがあることが、本当にありがたいです。
〜これから受講を検討されている方へ〜
以前の私のように、
「何かしたいけれど、どうすればいいのかわからない」「どこに行けばいいのかわからない」と悩んでいる方には、とにかく一度参加してみてほしいと思います。
自分では知っているつもりのことも、違う視点で見つめ直すきっかけになります。
最終的に感じたのは、これまで人生の中で経験してきた“点”が、
ようやく“線”に繋がったということです。
私は英語が好きでした。
中学校での英語授業がスタート地点でしたが、異国の人と話が出来ることに「通じた!」「知れた!」と達成感が大きかったです。勿論、海外生活では、怖い思いや大きな失敗も経験してきましたが、それも学びの機会で、私の世界を広げてくれました。
凸凹キッズの子育てもそうです。
夜な夜な泣きながら「誰か助けて」と思っていたこともありました。
孤独感の中で、どうしていいかわからず、悩んでいた時期もありました。弱い自分を隠しきれず、「自分ではどうしようもない、助けてください」と発したことで沢山の方に支援を頂きながら子育てもできました。
でも、そうした経験のひとつひとつが今、繋がりはじめています。
いま、やっと「自分らしさ」や「自分の軸」を持てるようになってきた気がして、本当の「自立」に近づいていると思います。この「自立」を今の学習困難さを抱えるお子さん達に養っていって欲しい力です。
主催:生駒市 受託者:株式会社SASI 問い合わせ先:IKOMA LOCAL BUSINESS HUB事務局(株式会社SASI内) TEL:0798-55-7579 MAIL:contact@sasi-d.com
ILBH 2025 | 過去受講者 | 砂山博美さん

私は現在、「地域をいかす・地域にねづく」をモットーに赤毛の行政書士として活動しています。
今年5月からは、生駒市で女性たちが生き生きと自分らしく挑戦できる「ぷち起業」のコミュニティ「IKOmajoひろば」を立ち上げ、毎月の主催・運営や、クリエイティブ分野での活動にも取り組んでいます。
本来、自分の事業としてデザインを手がけるつもりはありませんでした。
ただ、かつて広告代理店でグラフィックデザイナーとして働いていたこともあり、相談を受ける機会はありました。
たとえば、「チラシをデザイナーに依頼したものの、見た目は整っていても思うように伝わらない」といったご相談や、「自分で作ってみたけれど、どうもしっくりこない」という声をよくいただきます。そんなときは壁打ちをしながら「何を伝えたいのか」を一緒に整理し、レイアウトを作り直すことで、とても喜んでいただけたことがありました。
ILBH卒業生による自主企画「学びのマルシェ」の協賛営業資料も、
見て伝わりやすい資料にと心がけ仕上げたところ、実際に効果が出たと聞き嬉しく感じました。
また、プラン編に支援者として参加した際にも、
創業者の話を聞き、伝えたいことを文字やイラストで表現して事業計画書に落とし込む。
そういった「形にしていく」プロセスに強く惹かれましたし、
自分の得意分野だと実感することもできました。
「ただ形を整えるだけのデザイン」は軽く見られやすく、
「すぐできるでしょ?」と思われがちです。
だからこそ、それでお金をいただくのは違うと感じていました。
でも最近は、「想いを昇華させて、形にしていく」というプロセスこそが、
私の強みなのではと考えるようになりました。
これまで携わってきたデザインの仕事でも、実は壁打ちのような関わり方をしていた。
そこに気づいたとき、「これは、私にしかできない強みかもしれない」と思うようになりました。
最初に参加した2023年は、創業者としてILBHに参加しましたが、
正直、何がなんだかわからないまま終わってしまったというのが実感です。
そして翌2024年は、支援者として参加させていただきました。
ペアになったのは橋本真澄さん。
彼女の口から最初に出たのは、「私、これができないと生活できないんです」という言葉でした。
その切実さに、思わずはっとさせられました。
もともと私も真剣に取り組んでいましたが、真澄さんの言葉を聞いて、さらに覚悟が必要だと感じました。
彼女の言葉は、決して夢物語ではなかったのです。
最初は「おさんぽステーションって、何それ?」というところからのスタートでしたが、言葉を交わすうちに、だんだんとその構想が形になっていく。
そのプロセスが本当に素敵で、私にとっても大きな学びとなりました。
真澄さんは明るい方ですが、その背景には壮絶な人生があり、だからこそ、目標に向かって進んでいく姿を一番近くで見ることができたのは、私にとっても本当に貴重で嬉しい経験でした。
支援者として関わると、自分自身のことはなかなか見えなくても、
他人のことは客観的に見ることができます。
創業者には強い想いや、時に頑なさがあって、想いがうまく伝わらない場面も少なくありません。
それでも、「本人がやってみよう」と思い、自ら動き出せるように寄り添い、導くのが支援者の役割だと思っています。
答えを教えるのではなく、本人自身が気づき、行動に移していけるようにすること。そこが一番難しく、そして大切なことだと感じています。
真澄さんは、よく「一回やって失敗したらわかるから」と口にされます。
私としては、できれば失敗は避けてほしいと思っていますが、真澄さんには強い思いがあります。
たとえば集客のこと。
今振り返ると、あのとき広告を出すという選択もあったのではと思います。
けれど、真澄さんには過去の経験がありました。ご両親の蕎麦屋でチラシを配ったとき、予想以上にお客さまが集まり、その記憶が残っていたのだと思います。
そこには「チラシを打たなくても、またお客さまは来てくれる」という思いと、もし今回もお客さまが押し寄せたらワンオペでは対応できないという不安があったのだと思います。
ただ、ご両親の蕎麦屋と真澄さんが今取り組んでいることでは、売るものも時代背景も大きく違います。
だからこそ、その違いに真澄さん自身が気づけるように寄り添い、伝えることも、本当は私の役目だったのではないかと、今は思い返しています。
改めて、集客というのは本当に簡単ではなく、大変なことだと実感しています。
ILBHが終わった今も、真澄さんとの関係性は続いています。
現在は、私のビジネスのモニターとしてチラシやWebサイトに限らず、どう伝えるか、どんなカタチにするかを一緒に考え、整理しています。
ILBHの期間だけでは、やはり時間が足りないと感じていて、だからこそ、これからも想いをデザインでカタチにする伴走者として寄り添い続けたいと思っています。
創業者として参加した翌年に支援者として関わった経験は、私にとってかけがえのない大きな財産です。
2023年に私を支援してくれた稲生さんも、きっといろいろ大変だったのだと今ならわかります。
創業者と支援者、両方を経験したからこそ、見えてきたことや気づけたことがたくさんありました。
〜これから受講を検討されている方へ〜
もし、「正解」や「答え」を求めてILBHに参加しようとしているなら、
それは少し違うかもしれません。ILBHは、誰かが答えを教えてくれる場ではないからです。けれど、自分で自分の答えを探し出すことができる場所、それがILBHなのだと思います。
その過程で出会う仲間や気づき、そして自分自身の成長。
それはきっと、かけがえのないものになるはずです。
主催:生駒市 受託者:株式会社SASI 問い合わせ先:IKOMA LOCAL BUSINESS HUB事務局(株式会社SASI内) TEL:0798-55-7579 MAIL:contact@sasi-d.com
ILBH 2025 | 過去受講者 | 奥泰之さん

現在、合同会社アクアベリーズの代表を務めており、「自分にも、人にも、社会にもやさしいWEBブランディングの専門家」として、活動しています。もともと取り組んでいたWEBデザイン制作や映像制作に加え、教育分野 のNPO支援など、国内と海外への教育支援も変わらず続けています。
僕は2023年のILBHに既存事業とは別で、新規事業の立ち上げを目指す創業者として参加しました。
そして、2024年は事業者をサポートする立場として何か貢献できないかという思いから、支援者として参加することを決めました。同じ講座であっても、参加するたびに得られるものがあると実感しており、新しいつながりや、これまで出会ったことのない面白い人たちとの出会いにも期待していましたね。
内容面では、特にアイデア編で紹介されたSASIの支援事例がとても印象的で、1回目に受講した時とは異なる新たな事例もあり、非常に参考になりました。
プラン編は正直しんどさもありましたが、それ以上に楽しかったという気持ちが強かったです。やっていてやりがいを感じ、「やらされている」のではなく、「やりたくてやっている」感覚でした。
特に印象に残っているのは、ペアとなった創業者の山田さんとのコミュニケーションです。会話そのものが楽しく、価値観の違いや新たな発見も多くありました。山田さんが少しずつ変化し、成長していく姿を間近で見ることができたのは、とても嬉しく、改めて「自分はこういうことが好きなんだな」と感じる機会でもありました。
また、他の受講者からも大きな刺激を受けましたね。中間発表ではモチベーションが高まりましたし、個々で取り組んでいたら、ここまでの成果は出なかったかもしれません。
一方で、自分自身の支援スタイルについても試行錯誤はありました。山田さんに不安を見せないように気を配りつつ、「どうすれば話したくなる雰囲気が作れるか?」を常に考えながら対話を重ねていました。
特に意識していたのは「待つこと」。
セッションではなるべく自分から発言せず、相手の話を「聞き出す」ことに徹するように心掛けていましたが、「どこまで待てばいいのか?」「答えが出ないときはどうすべきか?」という点は感覚で対応しつつも、「本当にこれで良かったのか?」と、よく頭の中でグルグル回っていましたね。
その中で、自分の強みや向いているスタイルにも気づくことができ、貴重な経験となったのは良かったです。
最終発表の1カ月前には、山田さんに最優秀賞を狙うかどうかを確認して、お互いに頑張る覚悟を決め、最後の1カ月は全力で取り組みました。他のペアがどのように仕上げてくるかを想定し、それを上回るためには何をすべきかを徹底的に考えました。
だからこそ、最優秀賞を受賞した瞬間は本当に嬉しく、二人で涙してしまったほどです。本当に自分自身にとっても大きな成功体験となりました。
受講後も山田さんとは継続的に連絡を取り合っています。
ILBHメンバーで取り組んでいる「学びのマルシェ」にも関わっていますし、他の参加者とも食事に行ったり話したりと、横のつながりが今も続いています。
ILBHには2年連続で参加しましたが、毎回新しい学びと出会いがありました。
特に、アイデア編の午後に実施されるフルコミットコース限定のワークは、ぜひ多くの方に体験してほしいです。自分自身を深く見つめ直す貴重な機会になり、それによって得られる気づきはとても大きいです。
そして、何よりも、ILBHの魅力は「横のつながり」です。
お金では得られない価値がここにはあります。
自然と「ずっとつながっていける」と思えるような仲間ができるのは、非常に心強いことです。特に、一人での活動に不安を感じている方にとっては、大きな心の支えとなるはず。
ILBHは、そんな仲間と出会えてワクワクできる場です。
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ILBH 過去受講者 新田修士さん

マスリバティ(代表)NoriNoriプロジェクト(取締役)
新田修士
#創業者 #スクール #数学 #学習塾
ILBH受講前の事業は、1対1のオンライン塾でした。生徒もすべて紹介で、最大で10人。家庭教師に近いかもしれません。
一方で、大学受験を目標に勉強しているのはどうかなという思いがあったんです。大学生の頃から思い始め、社会人になって具体的になってきました。算数や数学を好きになってもらいたい。意味があると知ってもらいたい。そのための手段は、大学受験向けの勉強とは別だんだとわかっていました。このやりたいゴールは明確だったけど、手段がなかった。
ILBHを知ったとき「デザイン」という言葉があるのを見て、形になるかもしれないと思いました。
参加してまず思ったのが、情報量がすさまじかった。教えてもらったことの5割できていたら良いほうじゃないかと思うくらい、すごい濃かったです。
そんな中でも、やらないといけない状況を作ってもらえたからできました。中間発表とか短期目標があったから、それに向けて何とか動けました。一人で事業するのはしんどいマラソンに似ていて、ただひたすらやるしかない。短期目標があったから、それに向けてやる気を出すことができました。
山が二つあったんです。
最初の山ですが、もともとは中学か高校向けに学童保育に似たものを作ろうと思っていたんですが、行政の仕組み的にできないことがわかりました。教育行政の管轄もよくわからず、最初生駒市に行くと市じゃなくて県だと言われ、県の教育委員会に突っ込んでいったらこれはできないと突き返されて。ほかの方法を考えないといけないとなりました。
二つ目の山は、内容をどうするか。
議論していく中でゴールは決まって、ターゲットも決まったんですが、コンテンツをどうするか組み立てるのがしんどかったです。最終発表の段階でもふわふわの状態で、明日ローンチできる状態ではなかったんです。
受講後もテスト的に講座を開いたりして、今やっと形がみえてきた段階です。
プラン編に参加したのですが、支援者がいたのが本当に助かりました。今まではChatGPTしか壁打ち相手がいなかったが、生の反応が返ってくるのがうれしかったです。
対話するなかで、「自分の常識だけど、他の人からすると常識じゃないこと」があることに気づきます。このギャップが、すごく大事だと思います。意外性があるのに、自分にとって無理なく仕事できるからです。
例えば「数学はコミュニケーション」という言葉。僕にとっては数学は数字を使うコミュニケーションであり、論理を作ることで、それが当たり前の世界で生きてきました。でも支援者から、数学は問題をとくことだと言われ、そうなんだと気づいたんです。
このギャップをコンテンツとして仕上げることは、楽しいし、肩ひじはらなくてよい。だから今はサービスを作ったり企画を考えるのは楽しいんです。自分の色を作ることが本当に面白い。
もしかしたらそういう意味で、ILBHは「売れるものをつくりたい」には向かないかもしれません。逆に自分らしくありたい人、とがった人、濃い人にはすごく向いていると思います。
ILBHに参加して、「数学はコミュニケーション」という、頭の中のイメージはあったけど、言葉にできなかった思いを言語化できました。そして、どうしてそれをやろうと思ったかも言語化できました。「大人は算数が大事と言っているのに、子供は算数がいやだと思っている」このギャップを解決したいというのが、自分の根底の部分だと気づいたんです。自分の方向性を決められたことが、一番大きかったです。
5/26にischool(※)でやってみたんですが、申込者も多く、当日はテレビも来るという事態になりました。5/31に奈良テレビで放映されます。「大人も子供も算数・数学を楽しく学びたい」ということ、皆思っていたんやなと思いました。
参加者の反応も満足しかなくて、「目からうろこ」という反応が多かったです。受験向けの授業をしていて言われることがないので、新しい嬉しさがこみあげてきました。
親子で来てもらったのですが、算数が嫌いな子供も夢中になっていて、親の方から「考えられへん」と言ってもらったりもして、本当にうれしかったです。
Ischoolとは…生駒市主催の市民向け教育プラットフォーム。「学びクリエイター」と認定された講師による講座が、年間数十回開催されています。https://ischoolikoma.com/
主催:生駒市 受託者:株式会社SASI 問い合わせ先:IKOMA LOCAL BUSINESS HUB事務局(株式会社SASI内) TEL:0798-55-7579 MAIL:contact@sasi-d.com





