最近制作した紙モノのデザインを褒めてもらう機会がありました。もちろん褒められたことは嬉しかったのですが、それと同時に自分が以前と比べて成長したかということをあまり振り返ったこと
はなかったなと思います。もし成長しているとしたらどういった部分なんだろう。少し気になって自分なりに考察してみました。
理由としては、「物事を俯瞰的に見るよう意識し出したこと」ではないかと思います。もちろんデザインの表現の部分に関わる美的感覚は大事だと思います。ただ、僕個人はそこより今作るべきものを作って、これは誰に見られて、どうなることが目標なのか。
その部分を丁寧に考えようと心がけることが大切なのかなと思います。実際それを考えるようになってからは、最終的な目標を理解できるようになり、どういった狙いでデザインをしたらいいか分かるようになりました。
僕が月1回行っている「イラレナイト」という、名刺制作を通してデザインの考え方を伝えるという講座でも前日のヒアリングを丁寧にすることで名刺制作における目標を毎回決めています。「デザインは細部に宿る」ということは実感していますし、みなさん思うことだと思います。ただ、それと同時に対象から少し距離を置いて俯瞰的に見てみるという感覚も大事なのかなと思いました。
中町勇輝
デザイナー