先日あるプロジェクトの一つの企画で、併設するbookcafeDOORにてデザインした商品のテストマーケティングを行うための座談会を行いました。
デザインした商品とデザイン前の商品、食べ方や楽しみ方を提示したものをカウンターにならべ、参加者に詳しく意図を伝えずに見てもらいました。
参加者は20代から60代までの男女計14名にお集まりいただきテストを行いました。
(参加者やお声がけいただいた皆様には感謝申し上げます)
カウンターでのテストの後に、テーブルを囲んで座談会形式にて、一つずつの商品のデザイン前とデザイン後を見比べてレビューをしてもらいました。
実はこの座談会は関係者とともにバックスペースにて、モニタリングをしており、どのような評価がされるのかを真剣に見つめていました。
商品の事業者ふくめ、デザインの評価や味、価格、どこでどのように使うのか?ということをドキドキしながら聞いていました。
流石関西だなあと思ったのは、ズバッと意見されるし価格とのバランスを非常にシビアに見ておられること。
しかし、話の流れがネガティブに進んでいたとしても、一人の発言で「こんな売り場で売っていたら?」と進むと「それだったらもっと〇〇がいい」とポジティブに進んだり。
こちらで考えていたデザインや提案の肝が、すんなりとフィットする部分と、まったく伝わらなかったりと、それはドキドキで冷や汗もので聞いていたのでした。
普段事業者に提案することばかりで、消費者に直接モニタリングしてもらうことはそうないのですが、この意見が全てではないにしろ、開発していた時に「小さな違和感」として目をつぶってしまっていた部分を鋭く突っ込まれたり、この売り場でこう売りたいという思いが全く伝わらなかったりと、知らず識らずのうちに「自分の都合のいいデザイン」をしてしまっていたことに猛反省をしました。
と同時に、ストンと伝わり「こういう目的で買いたい」と意見が出るなど、消費者の課題(ジョブ)をしっかりと見つめ、その課題の解像度が高いほどフィットするんだなあと改めて勉強し直したような思いです。
これまでもSASI DESIGNとして、毎回そのことを踏まえながら、クライアントとともに実戦で勝負していっているからこそ重要であると感じていましたが、今回はその消費者の声をもろに聞いたことで「熱がでる」ほどぐったりとし、その分勉強になりました。
クライアントである事業者のビジョンを達成するためにも、必ず売れるものづくり(体験作り)にこれからも努めることが我々SASI DESIGNの使命だと感じました。
まだまだだなあと感じながら、理論だけでなく実戦を重ねることで、一緒に戦ってくれてるクライアントの一助となるデザインを少しでも多くしたいと本気で感じました。
隅から隅まで考え抜いたデザインを、供給できるようにこれからも邁進します。