2016年6月11日から始まった「できるDESIGN SCHOOL-まちの実践コース」。
第1期生の集大成ともいえるプレゼン発表会が1月29日に行われました。
デザインはデザイナーだけがするものではなく、社会的課題をその地域に住む人々が自分の手で解決する。
そこに住む人だからこそできる解決方法としてのデザインを実践するコースとして行なっています。
SASI DESIGN代表 近藤は大阪産業大学 建築・環境デザイン学科で非常勤教員をしてます。同じ授業を担当している講師4名によって、大学で教えている授業内容を、よりビジネスとして成果を社会的に実践するため、一般向けに始めたプロジェクトです。
今回の発表会の会場を提供くださいましたNPO法人 シンフォニー代表 二宮様よりご挨拶を頂戴し発表会を開始しました。

登壇者の方々も小さい頃から育ったまち、移住したまち、まちに対する「想い」はそれぞれです。
最初の登壇者は地元自治会に入り、地域に貢献していくことを考え、向き合われた改正(かいしょう)さん。

地元、兵庫県宝塚市雲雀丘地区の「住みがい」「リブランド」にフォーカスされた内容でした。
ハウスメーカーの広告などで打ち出されるイメージと地元住人のイメージ相違を、個人から組織としてリブランドを実現できるように取り組みたいという熱意が伝わってきました。
二番手は兵庫県香美町にて塗装屋さんをされながら、まちづくりNPO法人TUKULUとして活動されているお二方、松岡さんと新垣さんです。

香美町香住区の現状の観光入込数から主幹産業を活用し、「滞在してもらえるまちづくり」の工夫が見えました。
続いて、関西でグラフィックデザイナーとして活動中そして兵庫県宝塚在住の和田さん。

大きい自治体ほど、独りよがりになりがちなことにも着目し、面白いことを自己発信している人たちを再発見してしまおうという新しい発想。
「おもしろいことを高クオリティで発信、認知させる」というテーマはクリエイター目線ならではの課題解決方法でした。
最後は、兵庫県香美町にて地域おこし協力隊として活動されている本多さん。

香美町村岡区長須についての発表でした。
豊かな資源があるにもかかわらず「田舎の都会化」により、利用されることの少ない文化をアップデートするという温故知新的な発想は斬新に感じました。
近藤をはじめとした講師陣も様々な分野でご活躍されている面々です。
ソーシャルデザイン事務所 ORIGAMI Lab. 壇上 祐樹氏。

地域のひと自身が地域のことを解決していくことをサポートしているコミュニティデザイン事務所 studio-L 神庭 慎次氏。

建築の歴史を専門とし、設計事務所 F.T.A建築 / 都市研究室 深水 浩氏。

講師陣は近藤を含め、以上4名です。
来年のちょうど同じ頃に2期生のプレゼンを実施すると同時に、1期生の経過報告もする予定です。
来年の今頃、どのようにそれぞれのまちづくりが進行しているかが楽しみです。
登壇者の皆様、お疲れ様でした!
今回のプレゼンの動画はこちらにありますので是非ご覧ください。
https://www.facebook.com/office.sasidesign/videos/826062354199065/
SASI DESIGN 北浦