早いものでもう9月ですね。

8月はお盆もありましたが、実はバタバタと様々なデザインや事業の準備に追われ、ようやく9月から本腰を入れて、事業に取り組める状況になり気持ちを引き締めています。

 

昨年から神戸市から受託している「デザイン経営」を進めるための「経営・デザイン一体化推進事業」と、「クリエイティブスパルタ塾」という事業がいよいよ今年も始まります。

 

デザ経と呼んでいる「経営・デザイン一体化推進事業」は、

市内のものづくりを行う中小企業と神戸や関西で活躍するデザイナーをマッチングし、経営の最上流にデザイン視点を取り入れ、

 

「ブランド構築に資するデザイン」と「イノベーションに資するデザイン」

 

を各企業に実装するために、SASI DESIGNとして全体プロデュースを行い、強い経営を目指す事業です。

今回は企業もですが、デザイナーの参加が10名の枠を大きく超え、20名以上の実力あるデザイナーが参加を表明してくれました。

 

 

残念ながら全員の採用は難しく、より力を発揮してくれそうな10名のデザイナーに絞らせていただき、中小企業の経営をサポートし、然るべき「ビジョンの達成のためのパートナー」としてのスキルを学んでいただきます。

 

中小企業の経営をデザインで支援するSASI DESIGNからすると、わざわざライバルに手の内を明かすように思える事業ではあります。

 

しかし、ここには大きな意図があります。

それは地方でのデザイン経営の「市場」を大きくするということです。

 

 

デザイン経営宣言は経済産業省が昨年発表し、欧米のデザイン経営に見習い、大企業の一部はとりいれる事に成功し、業績を伸ばしています。

 

 

しかし、まだまだ中小企業では、その言葉の認知すらされていないような状況であり、デザインは「色や形を綺麗にするだけのもの」という誤解もまだまだぬぐえません。

 

SASI DESIGNも8年目に入り、しっかりと経営自体をデザインしていく意識を中小企業に持ってもらわないと次の未来はないと考えています。

 

その中でデザイナーの経営面での育成を行い、「中小企業におけるデザイン経営市場」を少しずつでも大きくしていくことが急務だと思っています。

このことは、デザインだけでなく、99.7%が中小企業である日本の生産性に対しても非常に大きな意義があることであると考えています。

 

まだまだ、理想ばかりですが、今取り組まないと中小企業はますます悪くなります。

少しずつでも、きっちりと中小企業のデザイン経営市場を大きくしていくことが、次の日本のためだと信じています。

 

株式会社SASI DESIGN

代表取締役 近藤清人