「後戻りできない、切れ味の体験。」大阪・堺で150年続く老舗メーカーが示す、「新ブランド」という切れ味の探求。
- Producer:近藤清人
- Project Manager / Director:石本和也・中神奏子
- Design:荻生こころ
- Product Design:江口海里(KAIRI EGUCHI STUDIO)
アルスコーポレーションは、大阪・堺で150年以上、その切れ味を作り続けてきた総合刃物メーカー。さまざまなイノベーションを起こし、世界60カ国以上に製品を届けてきました。その背景には、顧客の「切ることに関する困りごと」に寄り添う姿勢と、それを解決する開発力と職人の手仕事、そしてその手仕事を機械で再現し、量産することで、適正価格を実現し広く安定供給するという事業上の強みがあります。そんななかで、創業時から脈々と受け継いできた「優しく、より親切に。」という想いを次世代に繋いでいくために、今一度「アルスコーポレーションらしさとはなにか」「切る、ということはなにか。刃物による体験とどういったものなのか」という原点に立ち戻ることからプロジェクトが始まりました。
後戻りできない、切れ味の体験。
アルスコーポレーションの「アルス」とは、ラテン語で「ART」を意味します。「切る」という人間に密接している行為とそれを実現している「モノ」としての刃物に対して、アート思考(=問いを立てる)でもう一度捉え直す。そういった営みの中からまだ世の中に存在していない「切れ味の体験」を提供する活動態として、ARS THINKというブランドがうまれました。
「後戻りできない、切れ味の体験。」という言葉をブランドの中心に据え、私たちは新しい問いを立てるプロジェクトを、ベテランから若手まで幅広いメンバーで組成しました。自社・他社を問わず、世に流通するさまざまな刃物を実際に使いながら、日頃あたりまえに行っている「切る」という行為を見つめ直すことから始めます。 そこで題材に選んだのが、ベストセラー商品「クラフトチョキ」。これに新しいコンセプトを与え、ARS THINK発の第一弾プロダクトとして開発を進めました。プロダクトデザインは、同じ堺市出身の「KAIRI EGUCHI STUDIO」江口海里氏とともに実施し、「よく切れる」という機能的価値はもちろん、メンバー自身の「ハサミは、しまうと使いたいときに見つからない」という気づきを起点に、壁にかけて飾れる——インテリアとして、アートとして手元に置けるハサミへと設計しました。 このプロダクトは、ラテン語の「A」を冠した「Ā TYPE:WALL(アー タイプウォール)」と名づけてローンチ。世界観を一貫させたブランドサイトと、クラウドファンディング(Makuake)で世に問い、多くのシェアが広がるなかで、目標を超える支援につながりました。
SASIは、経営そのものをデザインすることで、一人の気持ちから社会を変革するためのイノベーションを巻き起こす。
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Project Manager / Director
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Designer
















