宝塚逆瀬川に新しいまち「まちかど農園」シェアするデザイン

CL:株式会社 テルッツォ
Branding Design
兵庫県宝塚市
http://machikadop.net/

「こんな感じのまちを作りたいんです」

宝塚逆瀬川に新しいまち「まちかど農園」シェアするデザイン桜の開花も目の前に迫り、様々なプロジェクトが進行している中、この春新しいまちが宝塚市逆瀬川駅からすぐの場所に生まれます。その場所はオーナーである西田さんのご実家であり、自身の経営する太陽光発電の会社テルッツォやNPOの事務所として利用されています。しかし、長年そのビルの一角を借りて営業されていた理容室も店主がご高齢なこともあり退去され、3階建てのビルにテルッツォの事務所のみが残る状況となったのです。そこで、隣駅にあるdamaya companyが大家で運営するinno town内にある弊社cafe DOORにお越し下さり、「こんな感じのまちを作りたいんです」と相談いただきました。私たちはまちづくり会社ではないので、こうすればまちが活性化するというコンサルティングは出来ません。 しかし、西田さんの「誰もが集えるまちにとっていい場所を作りたい」という想いをどうしても実現したいと考え、西田さん自身の関わり続けられる「小さなまち」が出来ないかと悩みました。 やはり我々にできるのはアイデンティティデザインのみ。西田さん自身のルーツである太陽光発電、クリーンエネルギーをみんなでシェアする活動のNPOなどの要素、そして新たに展開されているジビエ事業などをこの場所で展開しつつ、生まれ育ったまちがもう一度生まれ変わるためのミーティングを重ねました。
そこで生まれたコンセプトは
「育つ 育てる」
エコロジーな暮らしや考え方、自分たちの手で作ったものを、育てながらみんなでシェアする。
ここには、小さなカフェがありワークショップやイベント、教室のために少しの時間でも借りることができます。(厨房付き)それだけでなく、カフェ営業内に設置されたディスプレイ棚を借りて、自分の手作り作品や野菜などを販売。そして、自宅でははかどりづらい作業や仕事、勉強などをしたり、打ち合わせや会議をするためのコワーキングスペースや、事務所登記をして、自分の事務所を開所するためのスモールオフィス。 もちろん1日利用という気軽に使えるプランもあります。このスペースは畳もあり、床は国産杉材を利用したお子様づれでも安心のスペースであるだけでなく、 会員さんは宝塚市西谷地域に広がる提携農園の利用も可能なのです。

現在はまちに開かれた、新たな拠点として様々な入居者や、まちの人々の交流の場所となっています。