毎週コラムを書こうと思いながら、バタバタしていると自分に言い訳をして2週間飛んでしまったことを自分で情けないなと思いながら書いています。
毎日バタバタするほどお仕事をご一緒させていただけていることに、ありがたいなと思いつつ、お仕事をいただいているクライアント(お客様)のことを考えている日々でした。
私の仕事上での唯一の自慢はクライアントに恵まれているということです。これはこのコラムをクライアントである方が読んでいるかもしれないから行っているのではないです 笑。
当然デザインを制作させていただくお仕事の業者として我々は存在しているわけなので、クライアントから受注を得て、代金を頂戴してデザインを納品させていただいているのです。しかし、そのビジネスのドライな関係を大きく超えて、イベントがあれば協力していただいたり、私たちのために時間を割いていただいたりしていただけることがあり、非常に嬉しく思っています。
こちらが発注側ならわかるのですが、いつもお金をもらっている立場なのに、申し訳ないなと思いつつも図に乗っていろいろと甘えてしまったりしています。
こうやって書いていると、いろんな方の顔が思い浮かんできて、あまり綺麗ごとを書きたくないのですが、お仕事をさせていただいている方はそういう方ばかりなのです。
今思うとそういう方とだけお仕事をさせていただいているのかもしれません。それは偉そうに仕事を選んでいるわけではなくて、私自身一緒に高め合える経営パートナーと思える方とお仕事をさせていただいているようにも思えます。
以前からデザインだけでなく経営の相談も多いのですが、ここ最近はその色合いが強まってきました。経営課題の種類や深さは違えど、かなり踏み込んだ話が多くなってきました。
だからこそ、仕事時の発言一つ一つをすごく選びながら話をするようになってきている自分もいますが、あえて嫌われてもいいのでズバッというようにもなりました。
経営なんて正解なんてあり得ないし、こうしたらうまくいくというようなテクニック的なことはあるかもしれないけど、そんなテクニックのない私には体当たりしかないと思うようになりました。
お仕事の相談をいただく経営者の方は一様に真剣です。「これに困っているのです」と相談いただいたことに一般論で応えることはどうしてもできないのです。そこで「自分がこの会社の経営者の一人ならどうするか?」という視点でいつも発言することにしました。
時には踏み込んだ発言をしてしまうこともありますが、小手先のアドバイスよりも自分だったらこうじゃないと責任取れないという必死の想いです。全然まだまだまだですが、そうやって信頼関係を少しずつ築いていけるようになれればなと考えています。
毎回、リスクだけをかんがえるのではなくてどういう未来を作りたいかを、一緒に考えられるクライアントが周りにいていただけることが何より嬉しいです。数字はもちろん、希望というか将来のビジョンも一緒に考えられるデザイナーになりたいといつも思っています。