まだまだ寒い日が続きますが、いかがおすごしでしょうか。

リブランディングと聞き慣れない言葉かもしれませんが、すでにあるブランドのイメージをもう一度練り直す作業をさせていただいています。

今現在のイメージから、今一度目指したい価値を創出するためのプロジェクトです。

 

西宮市、桜並木で有名な夙川沿いに佇む人気店concent market(コンセントマーケット)。

開店されて7年目を迎えるこの時期に、現在でもお客様や取材がひっきりなしに舞い込む人気店でありますが、もう一度自分たちの価値を考え直したいとお話をいただきました。

 

 

「何のためにパンをつくっているのか?」

「そもそもパンとは何なのか?」

 

さまざまなお話を半年ほど繰り返しました。

 

「特別なことは何にもない」おっしゃっていた岩井オーナーでしたが、パンのことだけでなく、人生観、好きな音楽、経営に至ることまでじっくりとヒアリングをさせていただきました。

 

結果として導き出されたコンセプトは「コミュニケーションするパン」

 

もともとの設計も、厨房とお店との一体感を重要視されていたこと、

コミュニケーションの語源は「コムニカテオ」というスペイン語で、「思いを共有する、分かち合う」という言葉が、自らが作っているパンを中心にコンセント(同心円でつながる)している。

 

僕たちはパンを通じて、様々な人と喜びを分かち合うことを目的としていること。

 

そうして、作り上げたコンセプトを従業員さんの前で発表してもらったのちに、インテリアデザインに取り掛かりました。

 

そのために、これまでよりももっと厨房の近くを通る動線にし、ライブ感を楽しんでもらう。

 

 

 

また、普段はパンの什器がテーブルに変わり、パン作り教室をできる空間に。

 

 

扉を両方開ければ、デッキスペースでマルシェなどもできるよう、デッキとテントを新設。

 

 

 

そして、何よりお客さんだけでなく、従業員さんとのコミュニケーション(思いを分かち合う)ためのきっかけ作りとして、今回のデザインをさせていただきました。

 

想いを共にした会社はやはり強いです。

会社というカンパニーの語源は「パンを共に食べる人」というそうです。

 

 

 

 

 

オーナーである岩井さんと共に、自分たちの結晶であるパンを共に食べ、

お客さんにもその想いを届ける。

 

そんな会社になれるようにスタートはこれからですねと、昨日も話してきました。

 

「これまで分かっていてもできなかったことを、これからはやっていかないといけないと思っています。」

と語ってくれたその言葉がジーンと胸に残りました。

 

 

デザインはしただけでは、何の価値もありません。

そこに経営者を始めとする会社全員の想いが乗ってきて、時間が経ち、馴染んできてからが本当の価値です。

 

 

 

こんなにみんなを驚かしてくれるパンを作ってくれる岩井さんと共に作るパン。

その想いを最大化するためのプロジェクトの始まりになればと思い、これからもフォローをさせていただけたらと考えています。

 

 

近藤 清人